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ふらふらしながら、主にWebとVR技術のこと、映画の感想、体験したサービス、気になったことなどに関してゆるく書いていきます。

就活生はマジで観るべき。『何者』を観てきて思ったことと考察(ネタバレ注意)【映画】

映画

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(写真:http://musit.site/301

 

朝野リョウさんの小説が映画化された作品『何者』を観てきました!!

「就活」がテーマになっている作品で、今年就活を体験した身としては、実体験に重なる部分が多く共感する場面が多かったです。

 

 

*ネタバレ多分に含んでいるので、ネタバレされたくない方は読まないことをオススメします。

 

17卒の学生として自身も就職活動に臨んだこともあって自分の就活を振り返ると、「自己開示が苦手な拓人」にも「大企業をディスる隆良」にもちょっと共感できる部分がありました。笑

 

改めて、「就活(自分のキャリア選択)って自分の想いに素直になって、周りをしっかり頼ることが大事だなぁ。」と感じさせられましたね。

 

 

 

登場人物と物語のあらすじ

 

 

予告はこちらをどうぞ!

 

 

 

それでは、続いて豪華キャストの紹介。

 

拓人(佐藤健

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(写真:https://www.youtube.com/watch?v=Ti0TMOtvUYI

 主人公。大学生時代は演劇に打ち込む日々を過ごした。就活対策本部の中では最も就活に通じていて、冷静に人の行動や心情を分析する。瑞月に片思いをしている。

 

 

瑞月(有村架純

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(写真:https://www.youtube.com/watch?v=Ti0TMOtvUYI

 光太郎と一時付き合っていた。海外留学経験があり、英語が堪能という設定。家庭の事情で、安定を求めて国内大手企業への就職を考えている。

 

 

光太郎(菅田将暉

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(写真:https://www.youtube.com/watch?v=Ti0TMOtvUYI

  拓人のルームメイト。天真爛漫で思ったことはすぐに口にするタイプ。大学生時代はバンドに打ち込んでいて、中堅出版社への就職を決める。

 

 

理香(二階堂ふみ

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(写真:https://www.youtube.com/watch?v=Ti0TMOtvUYI

  瑞月と留学生交流会からの友人。意識高い系就活生に分類されるが、Webテストでの苦手な数学、周りとの協調性のなさなどが原因で就職活動に苦戦する。

 

 

隆良(岡田将生

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(写真:https://www.youtube.com/watch?v=Ti0TMOtvUYI

  理香の彼氏で同棲している。就職活動のあり方に否定的で、1年間休学して読書やコラム執筆などのクリエイター系のことに時間を使っていた。

 

 

サワ先輩(山田孝之

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(写真:https://www.youtube.com/watch?v=Ti0TMOtvUYI

  理系の大学院生。拓人の演劇の先輩であると同時に、同じバイト先の先輩でもある。就職活動はしておらず、研究室の実験に追われている。

 

 

ルームメイトの拓人と光太郎、友達の瑞月と理香の4人が集まって、「就職対策本部」が結成され、4人が様々な思惑を持ちながら就職活動に望んでいきます。

 

冷静に状況や他人の動きを分析しながら就活を進める拓人。

自分の目的を果たすために、拓人や理香に頼りながら就活を進める光太郎。

安定した大企業への就職を目指して、現実的に就活をする瑞月。

周囲に頼ることなく独力で就活を進めていく理香。

 

それぞれが時には協力し、時には裏で蔑み合いながら就職活動を進めていきます。

 

それぞれの就職活動と同時進行で、拓人が演劇をやっていたときに一緒に演出を考えていた「烏丸ギンジ」(演劇一本で生きていくと決め、就職活動をしていない)の日常が描かれます。

拓人は終始、烏丸ギンジに対して悪態をつき、素直に彼の道を応援することができません。

 

そして就職活動も進み、最初に瑞月が内定を獲得したことを電話で知り、拓人は素直に「おめでとう 」と言うことができません。対象的に、瑞月の元カレである光太郎は心から「おめでとう!」と喜びと賞賛を伝えます。

 

その後、光太郎も中堅出版社から内定を獲得し、就職活動を終了させます。

この時拓人は就職活動を終えることができておらず、「なんで拓人に内定が出ないのかわかんねえ。」と光太郎に言われてしまいます。

 

そこから最悪の展開に。拓人が今までTweetしていた就活対策本部の仲間たちに対して陰口をつぶやいていたことを、理香に言及されてしまいます。

そして、「なんで内定が出ないのか」と悩んでいた拓人に対して、「私、拓人君が内定でない理由分かるよ。カッコ悪い姿を見せたくないって観察者ぶってる人なんか、どの会社だってほしいと思うわけないじゃん。」と理香が本質をつきます。

 

そして絶妙なタイミングで隆良が帰宅。ここで拓人が「就職活動2年目」であったことが明かされます。(5年生であるはずの隆良に対してタメ口であったことから、ある程度予想はついていましたが。)

自分の影の部分をえぐられた拓人は、今まで避けていた「烏丸ギンジの演劇」を観に行き、「自分のカッコ悪さ」を認め、新たな扉を開けたところで物語は終了します。

 

 

 

映画の特徴

 

 

主題歌:『NANIMONO 』 中田ヤスタカ

 

 Perfumeきゃりーぱみゅぱみゅの音楽プロデューサーも務めていることで有名な中田ヤスタカさんの「NANIMONO」 が主題歌になっています。就活生の「自分が何者なのかわからない心境」を見事に歌詞で表現していますね。

 

 

監督:三浦大輔 / 原作:朝井リョウ

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(写真:http://cinemaga.nihon-eiga.com/recommends/vol-011/

 本作は、三浦大輔さんが脚本・監督を努めています。小説とは違った結末になっていましたが、「拓人はカッコ悪い自分を認めて、これから新しい道に挑戦していくんだろうな!」という期待を持たせてくれるようなラストの描き方(扉を開けて歩き出すシーンで終わる。)など素敵でした。

 

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(写真:https://www.youtube.com/watch?v=q5v8d4i5Wrk

 そして、見事なまでにリアルに就職活動を描いている本作は、朝井リョウさんの小説が原作になっています。自身も就職活動を経験して、実体験としてこの小説が描かれたこともあり、「友達の内定先が気になる。」「大手企業ディスりがち」など、最近の就活のリアルな部分が随所に描かれていますね。

 

今後就活する学生にとっては、参考になる部分も多いのでは!

 

toyokeizai.net

 

 

 

 

映画の感想と考察

 

 

「現実=就活」と「仮想・理想=演劇」の比較

 大学生時代に演劇に熱中していたが就職活動を機に辞めてしまった拓人は、演劇を続け、一生演劇で生きていくと宣言した烏丸ギンジに対して、現実から逃げている”サムいやつ”と否定的な姿勢を取りつづけ「毒とビスケット」の演劇も観に行くことを避け続けます。

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しかしその一方で、烏丸ギンジの活動は気になって仕方がないようで、ブログもTwitterも頻繁にチェックしています。

 そして、サワ先輩に「あいつら、想像力がないっすよね。笑」と蔑んだものの、「お前こそもっと想像力があるやつだと思っていたよ。」と一蹴される始末。

  自分の理想を諦めてしまった拓人は、理想を諦めずに演劇を続けている烏丸の演劇を観に行くことができず、彼が演劇で成功してしまったら自分の現実的な選択(演劇をやめて就職活動をすること)が間違いであったことだと認めることになってしまうために、烏丸に対してあれほどまでに攻撃的になっていたのではないかと思います。

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 そして最終的には、演劇から離れて現実的に生きていたつもりの拓人が、Twitterの裏アカウントによって、仮想の世界での自分を演じていたことが描かれていました。

 

 

 また、家庭の事情で「グローバルな環境=理想的な選択」ではなく、「大企業に就職すること=現実的な選択」をせざるを得なくなった瑞月。光太郎に対して2度目の告白をするもフラれてしまったことを明かします。

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 「こうちゃんは、ドラマ(理想)の中に生きているから。私みたいな現実に生きるしかない人間とは違うんだよ。」と、「瑞月と光太郎の恋愛関係」においても、理想と現実のギャップがあったことが明言されています。

 

  

物語の中でのTwitterの存在

 主人公の拓人をはじめ、理香、隆良、烏丸ギンジがTwitterを頻繁に使って、自分の状況や心境を吐露する場面を多用しています。

そして本作では、このTwitterが「拓人の心情の変化」を表していますね。

物語最終場面で、自分の周りの人間を冷静に観察して、裏アカウントで陰口をつぶやく拓人の様子が演劇のように描かれます。ここで、「自分の思っている本音を陰でつぶやき、現実から逃げている(=劇を演じている)」拓人の様子がえがかれているのかなと思いました。

 

また、物語の最初の場面で「就職活動はTwitterのようなものだ。簡潔に自分を表現することが大事。」と、Twitterの”字数制限”と就職活動の”限られた時間で自分を表現すること”をうまく表現している。

しかし、最終的には自分のいままで隠していたカッコ悪い部分をさらけ出し、「1分間で表現することはできません。」と面接官に言い放ちます。

これによって、それまで陰口を言う場所として存在していたTwitter(制限のあるものの象徴)からも開放されたことを表しているのかと感じられました。

 

その面接の場面の後に、扉を開けて歩き出す場面で終わったことからも

拓人が今後就活で成功することを望まずにはいられません!

拓人には、もう金輪際Twitterと決別してほしいものです!

 

 

 

ところで、Twitterといえば…。

 

ところで、Twitterてどこに買収されるんですかね。

今後のTwitterの動向も気になるところです。

 

誰か知ってたら教えてください笑

 

news.livedoor.com

 

 

 

それでは!