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ふらふらしながら、主にWebとVR技術のこと、映画の感想、体験したサービス、気になったことなどに関してゆるく書いていきます。

めちゃくちゃ酷評されてる『デスノート Light up the NEW world』観てきたけど、個人的には良い作品と思うよ(ネタバレ注意)【映画】

映画

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(写真:http://wwws.warnerbros.co.jp/deathnote2016/index2.html

 

映画版デスノートの続編『デスノート Light up the NEW world』を観てきました!

さんざん酷評されている記事が多い本作ですが、僕は好きでしたね〜。

 

 

wwws.warnerbros.co.jp

 

 

 

*以下、ネタバレを多く含んでいるので、作品を観てから読むことをオススメします!

 

 

 

登場人物と物語のあらすじ

 

  

三島創(東出昌大

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(写真:http://wwws.warnerbros.co.jp/deathnote2016/index2.html

 警視庁内に立ち上げられたデスノート対策本部特別チームの捜査官の一人。10年前に起きたキラ事件と総一郎の資料から夜神月について徹底的に調べあげ、“研究ノート”を作成。対策本部随一の“デスノートヲタク”と呼ばれるほどデスノートの「事件」と「ルール」に精通している。6冊のデスノートを集め、封印することを目指している。

 

竜崎(池松壮亮

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(写真:http://wwws.warnerbros.co.jp/deathnote2016/index2.html

 “Lの遺伝子を継ぐ、世界的私立探偵”。Lと同様にワイミーズハウスで英才教育を受け、世界中の難事件を解決している人物。禍々しいお面をつけている。キラ対策本部と共にキラ事件の解決に取り組む。6冊のデスノートを集め、封印することを目指している。

 

紫苑優輝(菅田将暉

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(写真:http://wwws.warnerbros.co.jp/deathnote2016/index2.html

 三島や竜崎をも翻弄する狂気の天才サイバーテロリスト。狂った男に一家全員を殺され、その犯人をキラが殺してくれたことからキラを“神”と崇めている。凶悪犯罪者を粛正して新世界を目指したキラの思想に共鳴し6冊のノートを集め、キラ(夜神月)に会うことを望んでいる。

 

弥海砂戸田恵梨香

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(写真:http://wwws.warnerbros.co.jp/deathnote2016/index2.html

 前作から続投となる弥海砂。トップアイドルでありながら死神に魅入られデスノート保持者となった弥海砂は、10年前にデスノートの所有権を放棄したことにより、デスノートに関する記憶を失っている。夜神月は死んだと確信しながらもどこかで彼の面影を追っている。

 

青井さくら(川栄李奈

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(写真:http://wwws.warnerbros.co.jp/deathnote2016/index2.html

 6冊のノートのうちの1冊の保持者。キラの思想に反して通り魔的にノートによる殺害を行う。

 

リューク(声:中村獅童

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(写真:http://wwws.warnerbros.co.jp/deathnote2016/index2.html

 退屈な死神界から人間界にノートを夜神月のもとに落とし、10年前のキラ事件のきっかけを作った死神。りんごが好物。

 

アーマ(声:沢城みゆき

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(写真:http://wwws.warnerbros.co.jp/deathnote2016/index2.html

 本作で最も登場することが多い死神。死神界でも孤独に生きていたことがうかがわれ、ノート保持者に従順に従っている。マスカットが好物。

 

 

あらすじ:夜神月 と L の死後の世界を描く 

 デスノートの力で悪を粛清することによって犯罪率を低下させ、世界平和を目指し“キラ”と呼ばれた「夜神月」と、デスノートの力に反対しそれを阻止しようとした世界屈指の名探偵「L」。天才2人の壮絶な頭脳戦の末2人共が死んでから10年。その続編としての物語という設定になっています。

 

 ーキラ事件収束から10年後。

新たに世界的に発生したキラによる大量殺人。東出昌大演じる「三島」がキラ対策本部のリーダーとしてLの遺伝子を受け継いでいるとされる「竜崎」と共に新たなキラ事件の解決に臨みます。新キラ事件の首謀者は、キラ(夜神月)を神と崇める世界的なサイバーテロリストの「紫苑」。

 2冊のデスノートをめぐって争われた10年前と違い、人間界に持ち込まれていい上限の6冊のデスノートを「三島」「竜崎」「紫苑」の3人がそれぞれの思惑を持って奪い合うという構図になっています。

 三島は「人間界に持ち込まれていいノートの数は6冊まで。それ以上のノートは効力を持たない。」というデスノートのルールを知り、「6冊のノートを集めて一箇所に封印する」というキラ事件の永久的な解決策を目指します。

 竜崎は、Lの意思を引き継ぎデスノートを決して使用することなくデスノートによる殺人を防ぐためにデスノートを自分の元に集めることを目指します。

 紫苑は、弥海砂と同じように家族を殺された殺人犯を夜神月に裁いてもらったことからキラを崇め、夜神月と出会える可能性を求めて「6冊のノートを持って夜神月弥海砂の約束の場所に行く」ことを目指します。

 そして、デスノートが「三島」「竜崎」「紫苑」の3人のもとにすべて集まった時、3人が直接顔を見せ合って取引を行うことになり、そこから怒涛のどんでん返しで物語が進んでいきます。

 

 

 

映画の特徴と感想

 

 

日米同時上映された『GANTZ』の映画監督も務めた:佐藤信介さん

 

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(写真:http://okstars.okwave.jp/vol487/

 

 本作品は、広島の庄原市出身で城北高校武蔵野美術大学を第一期生として卒業している佐藤監督による作品でした!『GANTZ』『GANTZ:PERFECT ANSWER』『図書館戦争』『アイアムアヒーロー』など大ヒット作品を数多く手掛けた監督。原作を少しストーリーを変えて描くのがうまく、同郷ということもあって、個人的には好きな監督さんです!

 

10年前に比べて死神がリアル

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(写真:http://wwws.warnerbros.co.jp/deathnote2016/index2.html

 10年前のときに比べてCD技術などが進歩しているからか、リュークやアーマなどの死神の表情や質感がめちゃくちゃリアルでした。リュークはよりグロテスクな感じがあって、アーマは色っぽい。

 本作に登場する死神は3体のみでしたが(松坂桃李が声優を担っているベポはちょい役でしかなかった)、6体の死神を観てみたかったですね。

 

 

テーマは、『頭脳戦』ではなく『新世界のあり方』?

 原作やこれまでの映画では、感情をも道具として利用して相手の裏をかき続ける夜神月とL(とニアとメロ)の「頭脳戦」が醍醐味として描かれていたイメージです。

 ですが本作では、デスノートによる頭脳戦はあまり描かれることなく、悪を粛清することによって新世界を創ろうとする「紫苑」と、悪をさばくのに悪の力は使用するべきでないとする「竜崎」と、そのどちらともいえない「三島」の3者の望む正義のあり方を描きたかったのかなと思いました。

 

 原作で夜神月は「デスノート(絶対的な力)を正しく使って、秩序ある世界を創り出す=新世界の神になる」ことを目指しましたが、紫苑:「キラは神だ!」と発言していることから、紫苑は夜神月の思想を引き継いでいて、悪を粛清することによる新世界の創造をすることに共感しています。

 

 一方でキラに敵対する竜崎は、竜崎:「俺はデスノートは使わないってLと約束したんだよ!」という言葉から、Lの意思を尊重した生き方を選択していることがわかります。

 

 最後に三島が一番キーになっていて、最初はデスノートを使って国家間の戦争までも食い止め、デスノート(=絶対的な力)によって世界的な平和をもたらすことを一時は目指し取り組むも、多くの仲間を失い最後には身代わりで生かされてしまう。「三島が今後どのようなNew worldを描くのか」というところで本作は終わります。

 

 

対比的な「デスノート」と「キラ対策ノート」

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(写真:http://wwws.warnerbros.co.jp/deathnote2016/index2.html

 

 

 三島は、動画の暗号を解読したり、警視庁のサーバを立ち上げ直したりすることができるだけのコンピュータスキルを持っていながら「キラ対策」に「ノート」というアナログな情報管理ツールを使用しています。

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(写真:http://wwws.warnerbros.co.jp/deathnote2016/index2.html

 これ実生活で考えると「めちゃくちゃ不自然だなぁ」と思っていましたが、上の話とのつながりを考えると、この「キラ対策ノート」デスノートとの対比なのではないかと思えてきます。

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(写真:http://wwws.warnerbros.co.jp/deathnote2016/index2.html

  三島がデスノートを使っていた時は、「デスノートによって平和を実現する(=夜神月や紫苑と近い思想)」という意思を持っていましたが、記憶を失ってキラ対策本部室でキラを追い詰めるときには「キラ対策ノート(=Lや竜崎と近い思想?)」を常に持っています。

 そして極めつけには最後のシーンで、三島は竜崎から「竜崎として生きろ」と言い渡され、「キラ対策ノート」を手渡されます。これによって、三島は今までの「キラに近い思想=悪を粛清することによって秩序のある新世界を創る」ではなく、「Lに近い思想=絶対的な悪の力を使うことなく、新たな世界を創る」という道を託されたのかなと読み取れます。

 

 

そう考えると、エンドロールで流れる安室奈美恵『Dear Diary』も伏線なのかなと感じられるのが不思議。

 

 

主題歌:『Dear Diary』 安室奈美恵

 映画のエンドロールで流れる安室奈美恵の『Dear Diary』。シンプルに彼女の歌声に癒やされます。

 

歌詞の一部がこちら

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(引用:http://www.uta-net.com/song/217133/

 

 調べてみると、「Dear Diary」は手紙を書くときの冒頭で使われる言葉みたいです。映画の題名になっている”Light up the New World”「この世界に光を」という歌詞で表現されていて、三島が感じた悲しみ(=自分の犯した過ちと、多くの仲間の死)を彼自身の強さに変えて、"新しい世界"を創っていくということでしょうか。

 

今回がデスノートの最終話なのかと思ってましたが、ここまでみていくと続編ある感がすごいですね。笑

 

 

夜神月のラストメッセージ

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(写真:http://wwws.warnerbros.co.jp/deathnote2016/index2.html

 

 映画のエンドロールの最後に夜神月が映像で発する言葉。夜神月は死んでいて、自身の後継者に向けた短時間の映像だけが残っているという設定でしたが、あのラストメッセージは何を意味していたんでしょうか。次回作への伏線とかだったらいいですね〜。

 

 

最後に国家間でデスノートが奪われることを匂わせる展開がありましたが、続編があるなら世界全体での話になりそうで、面白そうですね。新世界が何によって創られるのかとか気になります。

続編があれば、ぜひ観てみたい作品でした〜!

 

おわり