ダウンタウン探索で感じた多様性 in サンノゼ 【シリコンバレー旅9日目】
今日は、借りた自転車を使って、シェアハウスの場所から、40分くらい快走して、サンノゼダウンタウンに向かいました。
サンノゼダウンタウンは、多様な個性が混ざり合った雰囲気のある街でした。
まずはサンノゼダウンタウンの近くにある日本人町に行ってみました。
(↑日本人町の様子。)
そんなに大きなエリアではないのですが、この付近には、日系レストランや、日系スーパーが並んでいて、日本人が多かったです。
日系スーパーに入ってみました。
「キューピーのドレッシングが9.99ドル?!」
まさかの高値で売られていました。やはり日本で製造して輸入してしまうと、コストがかさむんでしょうか。それにしても高いですな。
少しお腹も減ってきたところで、日本食を食べてみることに。
くまこラーメンというラーメン屋さんに行ってみました。
「 海外でラーメンは受け入れられているのか??」
というのをずっと疑問に思っていて、その疑問を検証するためにも、今回の旅で一度は食べてみようと思っていたので、期待値は高めです。
(↑くまこラーメンのしょうゆラーメン。)
1杯8.9ドル(日本円で1000円ちょい)。日本に比べると価格は、ちょっと高めです。見た目は日本でもありがちな普通のラーメン。いただいてみましょう。
「いただきまーす。」
...。
味は、ちょっと薄めの普通のしょうゆラーメンですね。
こっちで麺、スープ、その他食材を調達しようとすると、原価が高くなってしまうのでこの価格になってしまうのでしょうか。そもそも水質が違うからスープも調合が難しいのでしょうか。色々と考えさせられるラーメンでした。
その後、近くの“ROY’S STATION”というカフェへ行ってみました。
日本人ぽい人も多く、日本語がたまに聞こえてくるカフェでした。
(↑コーヒーに日本語表記の文字も。)
こんなところにも日本人客が多いことが見て取れますね。
そこで少しゆっくりしてから、また自転車をとばして、サンノゼダウンタウンへ!
ダウンタウンは、一つ一つの建物が個性的なのと、路がまっすぐになっているので、遠くまで見渡せて町全体に開放感があるのが特徴的でした。
近くにあったサンノゼアート博物館に入ってみることに。
無料で入れるとのこと、いいですね。
(↑階段に刻まれた寄付者/企業の名前)
階段に寄付者の名前を刻んでいるのは、独特だし、面白いなと思いました。
階段なら絶対に来館者は目にするし、景観の邪魔にもならないから、ナイスアイデアではないでしょうか。
その他にも
(↑意見回収袋?)
これも面白いと思いました。来館者は、自由に紙とペンを持ち歩けるようになっていて、ここに感じたことなどを記入することで、自然と様々な意見/感情が残され、違う人の目につくような仕組みですかね。
色んなアイデアが光るアート博物館を後にして、次に向かったのはイノベーション博物館です!イノベーションやテクノロジーに関しては今回の訪米のテーマでもあるので、期待大です。
(↑イノベーション博物館)
こちらも建物自体が独特なつくりになっていました。
受付に聞いて見ると、入館することに19ドルもかかるとのこと!
「うわ!高すぎる!」
と内心では思いつつも、入りたくて仕方ないので、入ることに!
(最悪野宿すれば、何とかなりますから。大丈夫でしょう。)
(↑チケット購入。)
館内に入ってみると、色々な体験施設がありました。
上を歩くと、その動きを感知して反応するマットがあったり
(↑文字を入力することのできるパソコン。)
こちらに文字を入力すると
(↑アームが動いて、アルファベットを移動させる。)
パソコンに打ち込んだアルファベットが整然と並べられていきます。
見事にアルファベットを並べてくれました!!
どういう仕組みになっているのか気になりますね。工学部の学生とかだったら分かるものなんですかね。笑
他にも
(↑Innovation in Healthcare & Technologyコーナー)
イノベーションやテクノロジーと、健康や社会課題解決のつながりに関して、事実をもとに説明しているコーナーがありました。
このイノベーション博物館は、小学生~高校生くらいをメインのターゲットにしていると思うのですが、彼らが「なぜテクノロジーを学ぶのか、なぜイノベーションが必要なのか」を考える際の一つの答えとして、健康増進や、貧困などの社会課題の解決と結びつけているのが興味深かったです。単に手段を教えるのではなく、その手段を通してどのようなことができるのかを体感できる施設があるのはいいですね。こんな感じの子供向けのテクノロジー体験施設は、日本にもあるのか気になりました。
(↑イノベーター達の手形。)
なぜかアメリカでは、手形が多用されている感じを受けます。ハリウッドでもハリウッドスターたちの手形足型があって、ここにもイノベーターの手形があります。
「他人の手形を見て、何が分かるのかな?」
と思ってしまいます。誰か知っていたら教えてください。笑
イノベーション博物館をしっかりと堪能した後、外をふらふら歩いていると、謎の一団に遭遇。
(↑突然横に並ぶ謎の集団。)
突然街中で筒を取り出して、その筒を使ってボールを移動させるというゲームのようなものをしていました。
何かのビジネス研修なんですかね。とても気になりました。
声をかけようとしたものの、集中してやっていたので、声をかけることはあきらめて、自転車で移動。少し走ると
キング図書館がありました。
5階建ての大きな図書館で、勉強には持って来いの環境だなと思いました。
中に入ってみると
(↑図書館の中の様子)
猛烈にパソコンをカタカタor議論していました。
「色んな人種の人が、自分たちの自論をあちこちで語り合っている様子は、日本の図書館では見たことない光景だな~。」
と感じました。
そして、そのすぐ近くにあったのが、サンノゼ大学!!
せっかくなので、キャンパスに潜入してみると…
大学生達がキャンパスライフを送っていました。
やはりここでも、色々な人種の人がいます。そして、移動手段が多様だなと感じました。ローラースケート、ボード、自転車、電動車いす、徒歩、キックボード、車と、色んな移動手段を使っている人がいるところに新鮮さを覚えました。
(僕の通っている神戸大学だと、徒歩か自転車か原付なので。)
移動手段の面でも多様性を感じました。
この他にも3つの大学をこれまでのアメリカ旅を通して見てきたのですが、アメリカの大学では、“多様な人がいて、自然に議論が生まれる。英語が話せるのは当たり前。そのうえで、自分の専門性をしっかりと勉強して、自分の専門性をもとに自論を持って異なる価値観の人と議論し、学び合う。”という環境が自然に備わっているのが印象的でした。
日本では、この環境を創り出そうとしても、今の大学が受け入れている留学生の数、そもそも日本にいる日系人以外の数、英語が話せる学生数を考えても、難しそうですよね。
僕は学生団体に所属して、主に神戸・大阪地域の企業さんの海外進出/海外取引促進などを目的に、海外の学生を日本企業にインターン生として受け入れてもらう活動を熱中してやっていたのですが(つまりは、今流行りのインバウンド)、日本のことを考えると、若年層のアウトバウンドもとても重要だなと感じました。
僕は3年生の3月(大学生活でいうと、約8割は終わっています。)になって初めて、”多様性が体現されている大学”を目にして、「あー、このままだと日本の大学で普通に学んでいるだけだと、アメリカの大学生には勝てないな。やばい。」ということを肌で実感しました。で、肌で実感できて、そこで問題意識を持てたら、見据えるレベルの上限(何を持って高いとするのかは人によることはもちろんですが。)が高まると思うんです。その上限が上がれば、より厳しい環境に身を置くことが当然の選択になるかもしれないし、そもそもの日々の一つ一つの行動の質が変わってくると思います。これを、いかに早い段階で経験しておくのか。は、とても大事だと感じます。僕も遅かったと思いますが、この今のタイミングで経験できて本当によかったと思います。
今回の旅を通して、「シリコンバレーと日本の地方を繋ぐことで、若年層のアウトバウンド」に取り組んでいる方ともお会いする機会があって、とっても意義深いことだなと感じました。
他にも、今回のふらふら観光を通して
「そもそも“University”って何なんだろう。」「日本の大学って何なんだろう。」「日本の特色を生かして、国際競争力を挙げていくためには、どうするべきなんだろう。」と色々と考えたいモヤモヤ領域が増えました。
今回の旅を通して、足をしっかり動かして、色々な人に話しかけてみて、しっかりと学びを深めていきたいですね。
それでは。