『21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由』読んで色々考えた【読書, 働き方, プログラミング】
技術書以外はほとんど手を付けていなくて敬遠していたのですが、4月から働く会社の課題図書として渡されて
『21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由』
という佐宗さんの本を読んで、めちゃくちゃ学びが多かったのでそこで考えた/感じたことを書いておきます!
書かれている内容は?
本書の構成と書かれている内容を簡単に紹介しておきます。
(詳細は是非本を熟読してみてください.)
書いてある内容と読者対象
本書に書かれている内容は、デザインシンキングに関して。「デザインシンキングがなぜ必要なのか?」という話から始まって、「デザインシンキングのノウハウ」を詳細に説明し、「デザインシンキングの実例」を紹介するという構成になっています。
著者の佐宗さんがイリノイ工科大学にデザインを学ぶために留学した経験をもとに書かれているので、抽象論よりも具体的な実例が盛り込まれていて理解しやすかったです。
読者対象はおそらく「デザインに疎いビジネスマン」を設定されていると感じましたが、将来活躍していく生徒を抱える「教師」や、テクノロジー社会を生きていく力を育てる「親」という立場にある人にも読んでみてほしい内容ですね。
デザインシンキングの基本的な考え方
デザインシンキングの基本的な考え方として、「デザインとビジネスとエンジニアリング」という3つの要素の重なりを創っていくということが重要視されています。
デザイン = 人間にとって今よりより良い未来を描くこと。
ビジネス = 影響力を広げ、より多くの人を巻き込み持続する仕組みをつくること。
エンジニアリング = 具体的に再現性のあるものを創り上げること。
というそれぞれの要素を個人、もしくはチームで役割分担して「新しいものを創っていこうよ」という考え方が紹介されていました。
デザインシンキングの考え方で内省
デザインシンキングの考え方を参考にして、「自分のキャリア」と「生活習慣」を考え直してみると気付くことが多くありました!
自分のキャリアについて振り返って考える
自分の今までのキャリアを簡単に振り返ると、大学に入るまでは無。
大学に入って初めてビジネス(個人事業)を始め、大学4年生の8月からWebのプログラミングを学び始めたので、「ビジネス」と「エンジニアリング」がちょっと広がってきたかな?というのが現状です。
これから新卒でエンジニアとして入社して、まずは「エンジニアリング」の輪を大きくしていきたいと思っています。
このフレームワークの良いところは、能力開発の指針を立てるときの参考として使えるところですね。
例えば、プログラミング教育の必修化が話題にあがることが増えてきましたが、これによってどのような変化が生まれるのかを先述したフレームワークで説明できそうです。
プログラミング教育を早期に実践することで、「何か課題を見つけて、その課題を解決して今よりもちょっとだけいい未来を構想する = デザイン能力」と「課題を解決するために何か実際に創ってみる = エンジニアリング能力」が同時に鍛えられることが期待できる。
また、何か身近な課題を見つけて、それを解決するために試行錯誤するということを何度も繰り返すことで、早期からエンジニアリングとデザインの能力を高めることが出来るということではないでしょうか。
これに関しては、佐賀県武雄市とDeNAと東洋大学の取り組みが好例ですね。
佐賀県武雄市、小学1年生へのプログラミング授業、2年生でも継続 -INTERNET Watch Watch
少し話が脱線しましたが、まとめると「いいフレームワークだぁ」ということです。
自分の生活習慣を振り返る
同書では、「本を読んでそれで満足!」という自己満足で終わらないように、具体的に日常生活でいかにデザインシンキングを実践していくか?に関しても紹介してあります。本を読んでその後の生活に落とし込めないことが多い人を見透かしているかのようです。佐宗さんすごい。
「どんなものでも、自分の好きな形に改造してみる」
「二次情報を信じずに、現場で生の声を聞いてブログで発信する」
などは、普段意識すればすぐに実践できることなので、実践したいですね。
「〇〇がほしい!」→「△△と✕✕を使ってつくってみよう!」という行動を意識的にしたことがなかったので、小さいことからはじめていきます。
ビジネスマンもだけど、中高の教師にぜひ読んでもらって、授業の雑談の時間とかで話してもらいたい内容ですな🙋♂️
— りょう (@furafura_nau) 2017年3月23日
『21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由』 pic.twitter.com/KBg5vea8xP
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是非まだ読んでない方は読んでみてください!